アトピー、皮膚炎

何を食べたらよいの?食べ物迷子になっているアトピーさんへ漢方薬局がアドバイス

これをやめたらよい!の罠

結論から言います。

これを食べたら治る!という食品。これをやめたら治る!という情報はほぼ間違いです。

特定の食品を中止することで改善する方も中にはいらっしゃいます。また、例えばアトピーと腸内環境の事例を掲示して乳酸菌商品をアピールするサイトもあります、使用することで、ある程度結果の出る方もいらっしゃいますが、万人に効果があるわけではありません。断食も糖質制限も油抜きも、あるところまで効果があるように見えて、ほかに弊害を起こす事例も・・

様々なことをやりすぎて、結局はすべてを信じられなくなっている方に時々出会います。

アトピー性皮膚炎とは一体何なのか?近年研究も進み遺伝的な要因や、アトピー性皮膚炎の皮膚構造の特徴、悪化の要因などが研究、分析されています。

ですが決定的な根治に至る治療方法はまだ解明されていません。ですから、巷にあふれる偏った情報~脱ステ、脱保湿、断食、油抜き、糖質制限などで根治に至ることはありえないのです。

皮膚構造自体の遺伝的な欠損因子を、後天的な生活で修復することは、不可能とはいいませんが限りなく遠い道のりです。

近い未来、アトピー性皮膚炎自体が過去の病気になる可能性に期待していますが、現在は、上手に悪化させず付き合っていく方法を、できるだけはやく見つけること。

冒頭から厳しい意見ですいません。ですが様々な情報に振り回されず、自分なりの「完治」を目指してもらいたい。できるだけ危険な道を通らず直線コースで回復への道に乗ってほしいと願います。

天秤

アトピー性皮膚炎の方に何故断食はよくないのか?

アトピー性皮膚炎の悪化原因は、本当に些細なきっかけでおこります。大切なことは「自分の悪化理由」を早期にみつけることです。

アトピー性皮膚炎の方は、食べ物で悪化することを経験的に知っている方も多いです。チョコレート、からあげ、スパゲティ、コンビニ弁当など・・

ところで、悪化が止まらなくなると断食する方が時々いらっしゃいます。断食すると確かに悪化スピードが緩やかになり、少し良くなった気がするかもしれません。

断食の問題は、「一生続けるわけにはいかない、」という点です。

断食後も、回復食をとらずにいきなり通常の食事にしてしまうことも、皮膚にとってはさらなる追い打ちをかける要因となります。

少し詳しく説明します。

通常、食べ物は「口→胃→小腸→大腸→排泄」のルートを使って排泄されますが、アトピー性皮膚炎の方は「消化吸収能力」が弱いと言われています。

食べたもの、飲んだものがすべて、尿や便から排泄されている方は問題ありませんが、消化吸収能力の弱い方は体の外に排泄されずに消化管などに残っている場合があります。(イメージです)

体内に残った食べかすなどのゴミは体内に残ると、体の細胞にとっては毒でしかありません。そこで尿や便の排泄ルートにプラスして「皮膚」などを使い排泄させます。

これがアトピー性皮膚炎など皮膚炎の原因と中医学では考えています。

イメージできますでしょうか?

断食は胃腸を休めるために良いと思われがちですが、腸内環境をむしろ悪化させることも知られています。

断食により休んでいた消化管は、急には動けませんので、余計に消化吸収能力は低下しています。

排泄されずにゴミが体内にたまっていく・・という流れがつくられます。

断食でアトピー性皮膚炎の炎症の解決にはならないことはお分かりいただけるでしょうか?

断食

アトピー性皮膚炎に植物油は悪い?

身体によい油、悪い油について。

食事療法に興味のある方は知っている方も多いと思います。分子栄養学の世界でも「油」は熱いテーマですが、アトピー性皮膚炎の方にはどうでしょうか?

漢方、薬膳の世界では「油」は体に熱を作る食材と考えます。

アトピー性皮膚炎は「炎症疾患」ですので、イメージは体内で「火事が起きている」状態と想像ください。

もし全身が赤く、痒みも強く、夜も眠れない、皮むけが激しいといった症状がある方は、確かに体に熱を生む食材は一度お休みしたほうが無難です。

その場合、サラダ油が、こめ油が、オリーブオイルが‥という、種類の問題ではありません。

多すぎる油~天ぷら、揚げ物などのような食事には注意が必要とお考え下さい。

アトピー性皮膚炎とはいえ、人によって症状が強い「急性期」と、赤身がほぼなくて痒みもない「慢性期」によっては生活、食事スタイルは違います。

まずはあなたの皮膚の状態が、「急性期」なのか、中間の「亜急性期」なのか、ほぼよくなっている「慢性期」なのか、見極めが必要です。

私たちの体の細胞は「細胞膜」というものでおおわれていますが、この細胞膜に必要な原材料は「油」です。

丈夫な皮膚をつくるためにはある程度「油」も必要ですので、油を断ちすぎることは危険と言わざるをえません。

ただし、できれば「良い油」と言われるものに、こだわることは私も賛成です。

アトピー性皮膚炎に糖質制限は効果的?

糖質制限も賛否両論、様々な意見の多い分野です。実際、糖質制限で改善がみられる場合もありますが、「タイプ」の見極めが大事だと思っています。

見極めポイントのひとつに、アトピー性皮膚炎の状態が症状が強い「急性症状」なのか、ほぼほぼ落ち着いて「慢性期症状」なのかによっても違います。

急性期に場合、一刻もはやくに炎症を抑えるお手当が必要です。この場合、案外、断食など食事の制限をすると一見、悪化スピードが緩やかになるようにみえます。

ですが一生食べないわけにはいかないので、食事を再開させた時に起こりがちな、食のリバウンドの方がずっと心配です。「漢方食養生」を実践していただく方が安全だと言えると思います。

では赤みも落ち着き、大きな炎症の爆発は起きていないような慢性症状の場合はどうでしょうか?この時期に来ると皮膚の再生を優先させないといけません。やはり断食などで栄養源を断ち切ると治りが遅くなると想像できるのではないでしょうか?

結論ですが、個人的には断食はお勧めしません。

断食は一時の快楽です。

断食を行うと腸内細菌に栄養が届かず、かえって腸内環境を悪化させるという研究データもありますので、慎重に判断したい分野です。

 

アトピー性皮膚炎と大高酵素

余談ですが、当店は大高酵素(クオリ酵華)を取り扱いをしております。そのため「酵素」はアトピーにどうなんですか?という質問を受けます。

また詳しく別記事にしようと思っていますが、ここでは「もちろん、よいですよ!」とお答えしておこうと思います。

何故なら「体によいから」です。

万人に良い、という意味ではアトピー性皮膚炎でも、そうでなくても「栄養補給」という意味ではとても良い商品だと思っています。

質問の意図を考えると「アトピー性皮膚炎の改善に効果があるのか?」ということだと思います。その質問は「YES]でもあり「NO」でもあります。あいまいでごめんなさい。

「腸内環境」に注目している方にとってはとても良いと思います。

ですがアトピー性皮膚炎の複雑な病因を考えると、大高酵素が薬のような働きをするとことはありません、とお伝えしておきます。

栄養状態が悪い方、食事の量が少ない方、胃腸が不調の方、下痢や便秘を繰り返す方などは栄養補給として、食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

正しい漢方食養生のすすめ

何を食べたらよいか?という特別な食べ物はありません。ですが基本的には以下の点を意識してみてください。

1 腹八分目

2 よく噛む

3 脂っこいもの、甘すぎる、辛すぎる、刺激物は避ける

4 飲酒は避ける

食べ方は

野菜4割

米、イモ類などの穀類は4~5割

肉、魚、卵で1割

  • この記事を書いた人

AYA TSUKEDA

室蘭市在住 所有資格は国際中医専門員、漢方スタイリスト、保健師、看護師、登録販売者 趣味はピアノ、旅行、読書 クスリのツケダイオン室蘭店で不妊、アトピー、皮膚病などの漢方相談を担当しています。

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