(腸を潤し便を出しやすくするなどの作用があるといわれる赤小豆:室蘭民報くらしスタイルに寄稿)
普段の食事に取り入れて~赤小豆の効果とは?
赤小豆の原産国は中国です。朝鮮を経由して日本に入り、古くから栽培され続けています。日本人にとって赤小豆は赤豆飯や饅頭の餡など、祝い事には欠かせない親しみ深い食材ではないでしょうか。
現代薬理研究によると、赤小豆は腸を潤し便を出しやすくする、血圧降下・血糖調節・結石予防・ダイエットなどの作用があると言われています。カリウムを多量に含有しているため、塩分などを体外へ排泄する効果、葉酸を含んでいますので、産婦の催乳の効果も期待されています。
中国では赤小豆の皮が赤いことから「赤豆」「紅小豆」と呼ばれ、稲・麦・粟・大豆とともに「五穀」の一つとして親しまれています。中医学(中国漢方)では赤小豆を薬膳として、主に浮腫みのある方や尿が出づらい方、生理痛のある方、母乳の出が悪い方、二日酔いや関節痛のある方などに、普段の食事で取り入れるように勧めています。
注意が必要なのは多尿の方、体に潤いが足りない方、貧血気味の方や血液凝固に異常がある方にはお勧めできません。これからの季節、ぜひご飯、お粥、スープなどで召し上がってはいかがでしょうか。