アトピー、皮膚炎

アトピー性皮膚炎でお悩みの方へ国際中医専門員が教える漢方と事例

アトピーに良い漢方ってあるの?

つけだ
アトピーに良い漢方ってあるの?と、疑問に思うかもしれませんね。

実は、漢方は「アトピー」「喘息」など、病名に対応させた薬はありません。

ひとりひとりの症状や体質にあわせた薬を選ぶので、同じ病名でも

違う薬を勧めることがありますよ!

漢方ではアトピーをこのように治していきます!相談事例を元に、以下の3つについてお話ししますね!

☆症状に合わせた漢方薬と、東洋ハーブの服用について

☆適切なスキンケア、皮膚の手当て(外用剤、漢方シップ)

☆食事、生活の見直し

アトピー性皮膚炎ってなに?特徴は?

西洋医学で簡単に説明すると、

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴の病気です。

皮膚の“バリア機能”(外界のさまざまな刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)が低下しており、

外から抗原や刺激が入りやすく、これらが免疫細胞と結びつき、アレルギー性の炎症を引き起すと考えます。

また、かゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸びてきて、かゆみを感じやすい状態となり、掻くことによりさらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ってしまっています。

皮膚表面が固くなる(角化)が不完全なため、水分保持もできずらく蒸発スピードも速いため肌は乾燥します。

かき壊された皮膚は、突貫工事であっという間に再生されますが、もろく壊れやすい。

症状の程度は個人差も大きく、アトピー性皮膚炎の方の約10~20%は症状が悪化し治りにくいアトピー状態になっていると言われています。

つけだ
現在では完治の難しい病気です。。ですが現代医学研究では発生機序などが解明中です。

治療方法も次々と開発されていますので、克服できる日が必ず来ると信じています!

 

中医学(漢方)ではアトピー性皮膚炎をこのように考えます。

つけだ
少し難しい話かもしれませんが、興味がありましたら一読くださいね^^

中医学のミニ知識

中医学では人の体は「気・血・水」と「五臓六腑」で、できている考えます。

健康な状態とは「陰陽」のバランスが取れていること。

人も自然界の一部ですから「風、熱、湿、燥、寒」という自然現象に影響を受けます。

ですから、人の体を見るときには症状だけではなく「環境」にも目を向ける必要があります。

アトピーと五臓の関係

アトピー性皮膚炎は、単に皮膚の病気としてとらえるのではなく、内臓からの治療方法を考えなくてはいけません。

五臓とアトピーは以下のように関係があり、それぞれの働きの弱点をみつけて、正常な状態に調整していきますよ!

 

1)アトピーと肺

何千年前も前の医書(黄帝内経)には、「皮膚は内臓の鏡」として、皮膚と肺の深い関係が記されています。

肺の働きが順調であれば、肌ツヤが良くなります。

肺の働きが悪く新陳代謝が低下すると皮膚の張りがなくなり、皮膚の病気がでてきます。

アトピーが、気管支ぜんそくや花粉症、つまり皮膚の病気と呼吸器系の病気が密接に関係あることが、お分かりいただけると思います。

 

2)アトピーと脾

脾とは、消化器系のことです。

西洋医学の脾臓の働きとは少し違い、
飲食物を消化して栄養を吸収し、肌肉をつくる機能全体のことを言います。

脾の働きが弱くなり、消化機能が低下すると、当然ながら肌にも影響します。

食べ過ぎ、飲みすぎた次の日は、なんとなく肌の調子が悪く感じるはず・・

近年、現代人の傾向は、飲酒する機会も多く、またコンビニ弁当やお菓子で食事を済ませるなど不規則な食生活、

さらに就寝時間が午前をまわるなど、胃腸を不眠不休で働かせている方も多いのでは?

やがて、胃腸は機能障害を起こしアトピー発症の引き金になります。

3)アトピーと肝

中医学では「肝」は精神活動をつかさどる臓腑と考え、ストレスは肝に影響を与えます。

さらに、肝は脾に影響を与えますので、ストレスは胃腸障害に直接的、間接的な原因になります。

アトピー性皮膚炎はストレスが原因で発症、悪化もしやすいです。

4)アトピーと腎

中医学では「腎」の働きは、現代医学でいう腎臓の働きよりも広い機能をもつと考えています。

中医学で考える腎の働きの一つは、生まれたときにすでに持っている先天的なもの(遺伝)や生殖能力、ホルモン系の作用などを含めて考えます。

そのため両親のどちらかが両親のどちらかが腎の機能が弱く、湿疹や喘息などアレルギー疾患をもっていると、その子供はアトピーが出やすいことになります。

生まれつきアトピー性皮膚炎をお持ちの方は、「先天不足」、体質的な弱点を持っていると考えます。

 

アトピーと邪気~外部の様々な刺激も重視

中医学では病気の原因を「邪気」といいます。

外界からもたらせる病因を「外邪」と呼び、風、寒、湿、燥、火(熱)などがあります。

これらの外邪は通常の状態では病気の原因にはなりませんが、体の適応能力をこえたり、体が虚弱である場合、病因になることがあります。

アトピーと一番関係があるのは「風」です。

風は「風熱」「風湿」「風寒」など、常に他の病邪と結びついて病気の原因となります。

風の性質は、「常に動き回り固定しないのが特徴」なので、「アトピーのかゆみ」が風に似ています。

アトピーと「熱」の関係~熱も、アトピーの病因として重視されます。

中医学でいう熱は「体温」の熱ではありません。

胃腸の働きが悪くなり、新陳代謝が滞ってくると内臓に熱がこもりやすくなります。

アトピー性皮膚炎の赤みや盛りあがったりするのは「熱」であり、原因は、胃腸の働きの悪さ、と言えます。

アトピーと「湿」の関係~厄介なのは湿です。

外界の湿気は、体内にの水分の停滞があると、これに感応して湿邪となり、体全体の新陳代謝に影響を与えます。

アトピー性皮膚炎で汁っぽい症状の正体は「湿」です、これに「熱」が合わさり「湿熱」の状態が作られています。

 

つけだ
アトピー性皮膚炎の治療は、本人の五臓の弱点(体質)を探り、

風熱や湿熱などの状態を取り除く方法を 考えていきますよ!

 

あなたの症状に合わせた漢方薬(中成薬)をご提案し、正しい食事と生活のアドバイスを行っています。
まずは3か月、体験してみませんか?

 

このようなお悩みの方はご相談ください。

*幼少期から続く肌トラブル
*皮膚科に通院しているが良くならない
*プロトピックやステロイド剤を使い続けることが心配
*痒みや赤みが強い、皮膚が固くこわばり関節が曲がらない
*皮膚の肥厚や熱感
*痒みのためよく眠れない
*季節が変わり目に悪化する
*フケや皮むけが止まらない
*汗で悪化するなど

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漢方相談と漢方薬の提案~事例

22才女性

子供のころからアトピー性皮膚炎と診断。

ストロイド剤を外用し、抗ヒスタミン、抗アレルギー剤を内服治療を継続中。症状は安定していましたが、転職を機に再発。

現在は顔、首、四肢に赤みとゴワゴワ、乾燥があり、両手は苔癬化あり。一部、掻きむしり、浸出液あり。

かゆみが強い、便秘、月経不順など。

ご提案内容

見立て:赤みの強いタイプ(血熱風熱)

方法:熱を追い出す、外邪を取り除き毒をだす

内服:漢方薬:瀉火利湿顆粒、清営顆粒

東洋ハーブ:五涼華、五行草

外用:五行草と五涼華を合わせて作った漢方パックで、赤みの強いところに湿布する。

漢方生薬入りのクリームで全身を保護する。

*約2か月で症状は緩和していますが、引き続き月経不順などを解決しながら体質を整えるお手当を続けました。

 

アトピー性皮膚炎の方のための食養生の提案

胃腸のトラブルはアトピー性皮膚炎の発症や再発の引き金になると考えています。

アトピー性皮膚炎を治すためには、漢方薬の服用にあわせて食養生が重要です。

① よく噛むこと

② 煮物や野菜中心で腹八分目~葉物野菜をしっかりとること

③ チョコレート、ケーキ、ドーナツなど甘いもの、脂っこいものを控える

④ 揚げ物、刺激の強い食品を避ける

⑤ アルコールは中止

⑥ 生もの、アイスクリームなど冷たいものをやめる

③生活、食事について

 

 

アトピー性皮膚炎の方やご家族の方へ~最後に

 

アトピー性皮膚炎の治療に関して、様々な商品が世の中にはありますが、現在のところ「特効薬」となるものはありません。

西洋薬の治療のように、「皮膚」「症状」という、部分だけを解決しようとしても根本解決にはならないのではないでしょうか。

今までのやり方ではうまくいかなかった方は、やり方をかえてみませんか?

お電話、またはメールで相談日をご予約ください。

相談は無料です。

漢方薬の開始は、納得されましてからご自分のペース、タイミングで始めてください。

ご連絡をお待ちしています。

 

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  • この記事を書いた人

AYA TSUKEDA

室蘭市在住 所有資格は国際中医専門員、漢方スタイリスト、保健師、看護師、登録販売者 趣味はピアノ、旅行、読書 クスリのツケダイオン室蘭店で不妊、アトピー、皮膚病などの漢方相談を担当しています。

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