生理痛はないのが正常です
生理痛があるのが当たり前だと思っていませんか?
生理痛はないのが正常なお身体だと言えますよ^^
「生理だから仕方がない」と諦めず、体質を整えて生理痛がない身体に作り替えていきませんか?
ところで、あなたの生理痛はどのような痛みですか?
ひとことで「生理痛」と言いつつも、月経直前や月経期におこるのか、下腹部痛なのか腰痛なのか、痛みの程度も含めて千差万別です。
日常生活に支障が出るほどの痛みや不調感を持っている方は、ぜひ一度、婦人科の受診も検討ください。
何故、生理痛がおこるの?
生理痛の主な原因は子宮を収縮させて、不要になった子宮内膜を排泄させる「プロスタグランジン」という物質が関係します。
プロスタグランジンの分泌が過剰になると、子宮の収縮が強くなり痛みを誘発します。
プロスタグランジンが過剰になる理由は西洋医学的には以下2つが考えられます。
①出産経験がなく年齢が若いなどの理由で子宮の出口が狭くて堅い
子宮口から不要物を排泄させる際に、子宮口が堅く排泄しづらいため、プロスタグランジンの分泌量が増える。
②肉体的・精神的ストレス
ストレスが続くとホルモンや自律神経のバランスが崩れて血行が悪くなります。
また冷房や冷えなどで血流が悪くなることでプロスタグランジンが骨盤内に停滞して痛みが強くでます。
中医学で生理痛は瘀血(おけつ)と考えます。
瘀血(おけつ)とは、血行不良のことです。
そのため、月経痛の改善は、まず滞った「血」の巡りをスムーズに整えることが基本となります。
では何故「瘀血」が起きるのでしょうか?ここを考えることが体質改善のヒントになります。
以下の3つが瘀血の原因となりますよ!
☆身体の冷え
☆ストレスによる気巡りの停滞
☆体内の気血が不足している
では具体的に、基本のケアと体質別の改善方法について解説していきますね。
基本のケアは血行不良を改善すること
中医学では「滞ると痛みが起こる」と言います。
生理痛も血の巡りが滞る瘀血が要因となって起きる症状と考えられています。
ストレス、運動不足、食生活の乱れなどが瘀血を引き起こす原因ですので、食事や生活習慣を見直してみましょう!
瘀血の食養生
「辛味」「黒」「温性」の食材で血行を良くしましょう
サフラン、紅花、ウコン、小豆、ラッキョウ、玉ねぎ、ねぎ、なす、玄米、そば、いわし、さんまなど
冷え体質を改善しましょう
生理痛を治す体質改善のための一つ目は「冷え」の改善です。
血液は冷えると固まる性質があります。
冬の寒さ、クーラーなどの冷房の寒さなどや、アイスクリームや冷たい飲み物など冷たい飲食物の影響で体が冷えると血の巡りが滞り、瘀血の原因になりますよ!
冷えを改善する食の養生
身体を温める「温性」「辛味」の食材をとりましょう。
ヨモギ、シナモン、ナツメグ、しょうが、ねぎ、フェンネル、山椒の実、八角、クローブなど
ストレスの多いタイプの生理痛は気の巡りを整える
人の身体の構成成分を中医学では「気」「血」「津液」と考えます。
「気」と「血」は体内を一緒に巡り、気の働きによって血流がスムーズに保たれています。
ところが過剰なストレスなどを受けると気の巡りが停滞してしまうため、血流も悪化、瘀血が生じます。
日頃からイライラしやすいタイプの方は、なるべくリラックスするように心がけましょう。
香りでストレスを発散させて気の巡りをよくしましょう
バラのつぼみ、ジャスミン、ラベンダー、ミント、菊花、陳皮(みかんの皮)ウコン、金針菜、春菊、そばなど
気と血を養いましょう
繰り返すダイエット、朝食抜き、慢性の病気などで体力が消耗していると、体内の「気」「血」は慢性的に不足した状態に。
血流をサポートする「気」が足りない、血管内の血液も十分でない場合、血の巡りがスムーズにいかなくなります。
その結果「瘀血」の状態に。
このタイプは普段から食欲がなかったり、胃腸に不調感を持っている方も多く、まずは食べられる体になること、栄養をしっかり摂ることが必要です。
温性・甘味食材で気と血を補いましょう
大豆製品、枸杞の実、黒糖、棗、レーズン、鶏肉、豚肉、羊肉、レバー、卵、山芋、ほうれん草、人参、もち米、落花生など