血流改善

肩こりの漢方、桂枝茯苓丸を使っても改善しない方は原因をさぐってみよう!について説明

つけだ
肩こりでお悩みですか?筆者である私もマッサージに行くと肩こりを指摘されますが、自覚がありません。 自覚がないけれど頭痛が起こり、そこで初めて肩こりに気が付く・・なんてことが時々あります。皆様はいかがですか?

肩こりの薬を探すために「肩こり」「漢方薬」を入力すると「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」が検索に上がってきます。

私の勤めるお店にも、スマホ片手に桂枝茯苓丸ください、とご来店する方がいらっしゃいます^^

ですが多くの方は、そうは言ってもはじめて飲む薬、漢方薬とはいえ大丈夫なの?と不安に思う方の方が多いのではないでしょうか。

「この薬、私にはあっているの?」という感覚はとっても大切ですよ!

漢方の特徴は「体質」が大切!西洋薬のように肩こりには○○、頭痛には△△というように決まった薬を使いません。

そこで「桂枝茯苓丸」の特徴と体質別、肩こりの特徴について説明したいと思います。

 

桂枝茯苓丸とは?

桂枝茯苓丸は基本的な活血化瘀(かっけつかお)剤です。

活血化瘀(かっけつかお)とは簡単に説明すると

血流を良くして、流れの悪くなった状態を改善することです。

生薬構成は桃仁、牡丹皮、赤芍、茯苓、桂皮

桂枝茯苓丸を使って肩こりが解決するタイプは「瘀血(おけつ)」タイプの方にお薦めです。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」は、下半身の冷えがとくにつらい方、シミができやすい方など一般的に女性の悩みと言われる症状がある方(生理痛、月経不順、月経異常など)におすすめの医薬品と言われています。

つけだ
この文章の意味をさらに紐解くと、漢方の考え方では、「気」と「血(けつ)」は常に体をめぐり、バランスを調整しています。血液の巡りが悪いと(瘀血の状態)、温かい血液が巡らず、特に下半身の冷えが強くなります。 シミは血液でできていますので、シミも瘀血と考えます。 瘀血があると、生理痛が強くなりますよ!血液は女性とは切っても切れない関係です、なので女性にはよく利用される漢方薬と考えられています。

桂枝茯苓丸の効能・効果は?

比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

つけだ
比較的体力があるという言葉は、中医学では使いません。 とて分もかりずらい表現だと思います。ご自分に体力があるかどうかは、自分では判断しずらいかもしれません。 どうか専門家にご相談くださいね。

桂枝茯苓丸は薬局やドラッグストアで、ご自分で購入することが出来ます。また医療機関でも治療に必要と診断されましたら処方していただける漢方薬です。

かかりつけのお医者様に、ご相談されてもよいかもしれませんね。

肩こり・肩の痛みを漢方の体質で説明します!

肩こりは首や、肩の筋肉が緊張してこわばり、不快感や痛みを感じる状態をいいます。

筋肉は本来伸び縮みする性質がありますが、長時間のデスクワークやスマホの利用、ストレスによる筋肉の緊張、体の冷えなどが続くと弾力が失われ、縮んだまま固くなってしまいます。

筋肉が硬くなると血管が圧迫されて血流が悪化しますよ! 

すると老廃物や疲労物質が停滞して筋肉にたまり、また血液によって運ばれる酸素や栄養素が筋肉に行き届かず、肩のコリや痛みを感じるようになる仕組みです。

肩こりを放置すると痛みやコリでまた筋肉が緊張して血管が収縮する~という悪循環が続きます。放置せずにしっかり改善していきたいですね。

中医学では肩こり、肩の痛みを引き起こす原因を以下の4つに分類しています。1「瘀血タイプ」2「痰湿タイプ」3「ストレスタイプ」4「冷えタイプ」では、それぞれ説明しますね。

1 瘀血タイプとは?痛みが強い血行不良タイプ~にはこんな食養生がおすすめ

「血(けつ)」は身体の隅々に栄養や潤いを届けますが、血がスムーズに流れないと筋肉の栄養や潤いが不足しがちになり老廃物や疲労物質がたまって肩こりが起こります。

瘀血の原因はさまざまですが、高齢者、運動不足、慢性病の方などは瘀血になりやすいと言われています。「血液サラサラ」を意識したいタイプです。

【瘀血タイプ~他の気になる症状は・・】

頭痛、関節痛、冷え、手足のしびれ、静脈瘤、子宮筋腫、卵巣嚢腫、月経痛、シミが多いなど

血流をよくする食養生は

「黒」「辛味」「温性」の食材を利用して!

紅花、サフラン、よもぎ、シナモン、玉ねぎ、なす、きくらげ、黒豆、うこんなど・・

2 痰湿タイプとは?胃腸が弱いタイプ~におすすめ食養生とは

痰湿(たんしつ)とは、中医学では余分な水分や汚れの事を言います。

何故、このような汚れが起こるかといいますと、原因は「胃腸の働きの低下」です。

暴飲暴食、脂っこい食事、甘いものの取りすぎ、アルコールの飲みすぎなどで胃腸の働きが低下すると水分代謝が低下し、体内に余計な汚れがたまりやすくなります。

普段から胃腸が弱い方は要注意です!

【痰湿タイプ~他の気になる症状は?】

慢性化しやすい方の痛み、コリ。湿気の多い日に症状が悪化しやすい。肥満気味、疲労倦怠感、むくみ、食欲不振、眠気が取れないなど。

胃腸を整え痰湿を取り除く食養生を!

ハト麦、うど、へちま、瓜、みかんの皮など

 

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3気滞タイプとは?~ストレス過多タイプのための食養生とは

「気」のエネルギーは「血」と一緒に体内を巡り、血流をサポートしています。そのため気の巡りが悪くなると血流も悪くなり肩こりや痛みがおこります。

気の巡りは「ストレス」があることで巡りが悪くなります。日頃からストレスを感じやすい方はこまめなストレス発散を心掛けて!

【気滞タイプ~他に気になる症状】

情緒の変動で肩こりなどの症状が悪化したり、肩こり以外の症状が現れやすい。目の疲労、生理前の肩こりがひどい、生理不順があるなど

香りでストレスを発散させて

菊花、枸杞の実、ミント、ジャスミン、なつめなど

☆アロマテラピーなど香りを使うと良いです

4 冷えタイプとは?~急に冷えると肩こりが起こりやすい

冬の寒さや冷房などで体が冷えると筋肉がこわばり、血行も悪くなり肩こりや痛みがおこりやすくなります。

このような肩こりは急性期に多い症状です。

ですが「血」や「気」が不足がちな女性は、冷えのダメージを受けやすいので注意が必要。

疲れがたまっている方、更年期、高齢者などは冷えから体を守ることを意識したいです。

【冷えタイプ~他の気になる症状】

頭痛、悪寒、冷え、疲労倦怠感など

冷えを発散させて体を温める食材を

葛、シナモン、ねぎ、しょうが、八角、紅茶など

肩こりタイプによって使用される漢方薬は違います!相談してね

漢方的に4つのタイプについて説明をしました。

ここで理解していただきたいのは、体質は「生活習慣」がつくりあげるのです!

漢方薬はとても良く効いてくれますが、食事や生活パターンを見直して養生を取り入れていただけると肩こりとは無縁な体質になります。

ぜひ参考にしていただけると幸いです。

  • この記事を書いた人

AYA TSUKEDA

室蘭市在住 所有資格は国際中医専門員、漢方スタイリスト、保健師、看護師、登録販売者 趣味はピアノ、旅行、読書 クスリのツケダイオン室蘭店で不妊、アトピー、皮膚病などの漢方相談を担当しています。

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